シナプス技術者ブログ

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第5回鹿児島ラーメン王決定戦にWi-Fiネットワークを提供した話

はじめまして、シナプスの技術部 ネットワーク課に勤務しております、松元と申します。

2本目の記事は「第5回鹿児島ラーメン王決定戦にWi-Fiネットワークを提供した話」です。

技術部 ネットワーク課について

前回の記事で中野からも紹介がありましたが、バックボーンネットワークの設計/構築/運用やサーバの設計/構築/運用を行う部署になります。※数年前までは「iDCチーム」と名乗っておりました。 普段はシナプスの裏側?でお客様へ提供するサービスを支えておりますが、ここ数年は県内外の様々なイベントに参加したり、今回紹介させていただく話のようにシナプスを飛び出してサービスを提供することもあります。

鹿児島ラーメン王決定戦について

鹿児島ラーメン王決定戦は、県民に選ばれた店舗が鹿児島市ウォーターフロントパーク前の特設会場に出店し、来場したお客様の食べ比べ投票によって鹿児島のラーメン王を決めてしまおうというイベントです。 今年の2月に第5回が開催されたのですが、弊社では第4回大会に引き続き特製ラーメン…ではなく、会場の無料Wi-Fiサービスを提供させていただきました。

※ちなみに、開催中に私が書いた記事がこちらです。

magazine.synapse.jp

ネットワーク構成

Wi-Fiサービスを弊社で提供するのは、第4回大会とさくらじまハウス2018に続いて3回目の提供でした。 過去のネットワーク構成を参考にしつつ以下のような構成に。

  • 会場に臨時のフレッツ光回線を2本準備
  • 光回線のONU配下に [ルータ]--[PoEスイッチ]--[無線AP]を接続
  • ルータは単一のL2ネットワーク
  • デフォルトゲートウェイをGLBPで冗長化
  • 利用者の利便性向上のため、認証なしで接続できるように
  • 各機器へは現地だけでなく弊社からも設定画面にログインできるようポートフォワーディングの設定をして、グローバルIP でアクセスできるように
  • Zabbixで無線APのトラフィックや接続数を監視
  • ちなみに各機器は以下を使用しました。

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いざ設置作業へ

構成を決めて終わり…ではなく、現地での機器設置作業も担当しました。 第4回大会ではラーメン店舗のプレハブにAPを8台設置したのですが、今回は更に東西にある飲食用のテントにまで伸ばし、店舗6台+テント2台で設置することに。店舗裏にあるスタッフ用テントに弊社の機材一式を置かせていただき、そこから屋外用LANケーブルを店舗の屋根に這わせて各APと接続しました。

f:id:emat:20190326164538j:plain LANケーブルは取り回しと、片付けの事を考えて空リールに巻いて使用しました。 f:id:emat:20190326164959j:plainf:id:emat:20190326164935j:plain 慣れない高所での脚立を使った作業にへっぴり腰になる筆者と慣れた手つきで配線していく先輩社員 f:id:emat:20190326165438j:plainf:id:emat:20190326165510j:plain プレハブやテントに無事設置できました。

設置してみないととわからないことも

各AP間での無線エリアの重複や、距離によるAP--端末間のリンク速度の低下を防ぐため、APの電波出力は極力弱く設定していました(下限値だった50%に設定)。設置後の接続テストでは想定している範囲に電波が届き、インターネット閲覧や画像アップロードも問題なかったのですが、実際に来場者で会場が混雑してから接続してみると接続数には問題がないにも関わらず繋がりにくい事態に。 どうやらAPから端末までの間に多くの人がいることによって、電波の減衰が起きていたようです。今回は出力を上げることで対応しましたが、こういった事態を見越してより高所にAPを設置するなどの事前の工夫や、サービス提供中の現地の様子を確認しながら臨機応変な調整が必須だなと痛感しました。

イベントを終えて

こういったイベントに参加することで、普段の業務では見る事ができないサービスを利用してくださる方の様子を直接見る事ができるのはとてもいいことだと思いました。(それと、ラーメンはとても美味しそうでした…) 今後も、「インターネットで、鹿児島の毎日を笑顔に」できるよう、積極的に様々な事に挑戦していければいいですね。 今回のWi-Fiサービスの詳しいネットワーク構成等については、来月担当したスタッフがこちらに記事を書く予定になっております。そちらもぜひ楽しみにしていただければと思います。では、今後ともよろしくお願いいたします。