シナプス技術者ブログ

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想像以上に跳ね上がる雨粒

技術部ネットワーク課の二之宮です
ネットワークやサーバーの運用・保守を担当しています。
最近購入した技術書は、オライリーの『入門 監視』です。

自然の中で生きている私たち

たまに屋外で仕事をすると、自然の中で生きていることを実感します。
春先は、とても良い時期ですね。暑くもなく、寒くもなく、気持ちの良い日が降り注ぎ、心地よい風に吹かれ、青々とした芝生の上で、このまま自然に抱かれていたい……。そんな気持ちになります。

そんな春先に

2019年3月1日から3日まで、鹿児島市の中央公園で行われた、鹿児島マラソン2019 の応援イベント会場の飲食用テントで Wi-Fi を提供しました。
1日と2日はランナー受付の日で、EXPO会場と称された会場には参加賞の Tシャツ引換所が設けられていました。
3日はマラソン大会当日で、おもてなし会場と称し、ファンランのおもてなし給食が行われた他、地下駐車場は、更衣所などに使用されていました。
その他、3日間を通して、鹿児島の名物や特産品の出店が出て、応援イベントやステージイベントも行われ、多くの人でにぎわう中での Wi-Fi の提供でした。

準備までは順風満帆

初めての場所でしたが、天候に恵まれ、関係各社様に恵まれ、問題が起きても臨機応変に対応することができ、Wi-Fi アクセスポイントの設置から、LANケーブルの配線、ネットワーク機器の設置、動作確認、調整まで、予定通りに終わらせることができました。

本番は天候に恵まれず

2日と3日は天候に恵まれず、両日とも午後は雨に見舞われてしまいました。

当然、屋外でのイベントですので、雨は想定内です。
ネットワーク機器はテントの中に設置。
屋外設置の Wi-FiアクセスポイントやLANケーブルも、耐水性にすぐれた屋外用で、問題ありません。

雨に濡れる寸前のネットワーク機器

2日の14時過ぎに現地スタッフから、ネットワーク機器が入ってるラックが濡れてるとの一報が……。

えー!!

そんなはずはありません。
ネットワーク機器は、6U程度収容できる扉付き19インチラックに入れていました。
そして、そのラックは、横幕が張られたテント内に設置していました。
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横幕の下に 25㎝ 程度の隙間があったものの、外から侵入してくる雨水に備えて、30cm 程度の地上高を確保していました。
さらに、テントの側面から 40cm 程度の距離を取っており、濡れるはずがありません。

ところが、現地スタッフからラックの下側が濡れている写真が動かぬ証拠として送られてきました。
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ラックの中には、防水など全く考慮されていないであろう L2スイッチや、あろうことか、PoEスイッチまで収められています。
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有り物で何とか対応

これはもう、緊急事態です。
早速、会社に待機していた駆けつけ要員と上司が、取り敢えず、対策に使えそうなものをかき集めて出動。突貫工事で、ラックの周辺をプラスチックダンボールで囲み、対策しました。
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想像以上に跳ね上がる雨粒

これまでの屋外イベント向け Wi-Fi の提供でも、雨に降られたことは何度かありました。
しかし、ラックが濡れることはありませんでした。
今回、特別に風雨が強かったというようなことはありません。

では、なぜ、ラックは濡れたのか?
原因は、地面の違いにありました。
これまでは、土や芝生の上に設置されたテントの中にラックを置いていました。
ところが、今回は、固い石のような表面のブロックの上にテントが建てられていました。
すっげー高いところから落ちてきた雨粒が、すっげー硬いブロックに当たると、すっげー跳ね上がるということです。
そして、跳ね返る時に角度が付くと、思わぬところまで雨粒が侵入してくるということです。

屋外で、しかも、初めての場所ともなると、これまでの経験を元にある程度の準備をしていても、やはり、想定していなかったことが発生してしまいます。
あらゆることを想定し、可能な限りの準備をすることも大切ですが、それよりも、何が起きても臨機応変に、柔軟に対応できる力が必要なのではないかと思いました。