技術部ネットワーク課の上曽山です。
故障HDDの廃棄を行ったので、シナプスで行っている作業手順を紹介します。
と言っても特別な事はしていません。分解して棄てるだけです。
HDDはshredコマンドを使ってデータを削除していますが、その状態からでも復元される可能性があるため、物理的に破壊するようにしています。
ちなみに私は、「やり過ぎ」と言われる方です。
まずは素材を準備
本日の素材はこちら、Seagate製500GBのHDDになります。
まず最初にラベルをはがします。何故なら…
赤丸で囲った銀色のシールの下にもう1個ネジが隠れているのです。
シールをはがした状態がこちら。
ネジはすべてトルクスねじで留められているので専用のドライバーで外していきます。
で、フタを外すとこうなります。
天井が映りこんでいる部分が
プラッタというデータを記録する部品になります。
分解したのは、このプラッタを物理的に壊すためです。
対象部位の摘出
プラッタ中央のネジを外す前に邪魔なヘッダを動かします。
まずはヘッダの根元に付いている磁石を外します。
次に可動域を制限しているアームをズラして、プラッタに干渉しない位置までヘッダを動かします。
後はネジを外すだけでプラッタが取り外せます。
再起不能にするために
というわけで、取り外したプラッタがこちらになります。
今回のHDDは3枚装着されていました。
続いてドライバなどで表面にキズをつけます。大抵はこの状態で廃棄しますが、私はもう少し手を加えます。
何をするかというと、両手に工具を持って、プラッタを力の限り折り曲げるのです。
「え、そこまでするの?」と、よく言われますが、ストレス解消のため 万が一データが復元されると困るので徹底的に破壊するようにしています。
最終的にこの状態で産業廃棄物として廃棄しています。
最後に
正直、今回紹介した廃棄方法はあまり実用的ではありません。
物理的に破壊したいなら、ケースごとドリルで穴を開けるのが効率的かつ確実です。
こういう方法を続けているのは、弊社コーポレートサイトの座談会でもお話しした通り(PR)、単に分解するのが好きだからですね。