こんにちは。ネットワーク課の鶴田です。
入社して2年目、技術についてはまだまだですので、先月参加したイベントについてお話ししたいと思います。
JANOG56
ネットワーク業界の一番大きなイベント、それは……JANOGですね!!
JANOGの詳しい説明は以前ブログに書かれているようですので省きます。 tech.synapse.jp
自分が参加したJANOGは56回目、島根県の松江で7/30から8/1の3日間開催されました。 www.janog.gr.jp
現地の来場者は2,659人、公式の懇親会は熾烈な抽選の結果約800人という大規模なイベントとなりました。

BAKUCHIKU
今回自分は会場ネットワークを構築するNOCメンバーとして参加しました。
その名も、BAKUCHIKU!
協賛企業さんから機材をお借りして、ネットワークを構築します。
チームはBackbone、L2/L3、Server、AccessPoint、Cable、Arrangerの6つに分かれ、各々が最適なネットワーク構築のために力を合わせます。 総勢50名ほど!ベテラン社会人の方から自分のような新人、そして学生さんまで幅広いメンバーが集まりました。
そもそもNOCとは……。
NOCはNetwork Operations Centerの略で通信を管理、運用するために設けられた施設のこと、です(IT用語辞典)。
ネットワーク機器を置いている拠点のことを指すようですが、今回はNOCの設備+構築する人、という感じでしょうか。
BAKUCHIKUではネットワークを構築し、安定した通信を提供し、役割を終えた後、壊すまで行います。
Cableチーム
自分が所属していたのはCableチームで、主に物理配線を行うチームです。 NOCメンバーに選考されてからは週一回Cableチームの方とオンラインミーティングを行い、主に下記のことを話し合いました。
- 使用するLANケーブルの色
- 他チームとの連絡事項
- Cat6A成端の日本製線さんによる勉強会、ハンズオン
- 準備期間、当日のスケジュール
更に、Cableチームは『わいわい会』なる、配線図や結線表を作成する会がありました。 チーム総出で一つの会場見取り図に線を書き込んだり(配線図作成)、書き込んだ線を基にケーブルの長さを計算したり(結線表作成)するのが主な内容です。
自分はケーブルの長さを求める計算が理解できず、助けを乞うた記憶があります。(皆さんが優しく教えてくださいました。その節は大変お世話になりました)

*1:JACK to JACKの略。LANケーブルの長さが足りないときにLANケーブル同士を繋ぐことのできるアダプタ。
JANOG56中の活動
事前準備!(07/25-28)
イベント開催一週間前にNOCメンバーが集まり、それぞれの準備を行います。 今までずっとオンライン越しで声のみ知っている状態から、現地で初めましてをするのがとても新鮮で面白かったです。
初日は集まったメンバーの手短な自己紹介、それぞれのチームがその日に何をするか等を話し合いました。
全体の一日のスケジュールとして朝礼と昼礼、夕礼があり、それぞれその日の活動内容、進捗を確認し他チームとの連携が行われていました。 Cableチームは主にケーブルの切り出し、成端作業、配線を行いました。
LANケーブル切り出し作業
ひたすら結線表通りにLANケーブルを切り出していきます。自分は5mのLANケーブル60本の切り出しを行いました。なんとLANケーブルの巻かれている段ボールはひと箱で300mあるようで!最後まで5mずつ引き出して切るだけで自分のお仕事は終わりでした。普段何m入っているかは意識したことが無かったので、300m入っているということを知ることができてとてもためになりました。この時、LANケーブルの側面に1m単位で長さが記載されているのを初めて知りました。これからはLANケーブルを引き出すときに1m単位で楽に取り出せます!
切り出したLANケーブルの8の字巻きにする作業!長いLANケーブルになると引き出すときに随時8の字巻きをしていくのですが、普段5~95mもあるLANケーブルに触れる機会が無いので、片手をLANケーブルいっぱいにしながら切り出しを行いました。
『これ、多分ほどくときに絡まるような気がするな~』と薄々思いながら巻いていましたが、案の定配線作業時に自分が巻いていた長さのLANケーブルが絡まっていて、申し訳ありませんでした……。Cableチームの方にもこの場で謝罪を……。

今回は島根県開催ということで、島根といえば縁結びの出雲大社!縁!といえば赤い糸?ということでLANケーブルの色は赤と緑になりました。素案として松江城から白と黒、もありましたが最終的には縁っぽい赤と緑に決定しました。
会場に張り巡らされた縁、感じることができましたでしょうか?
LANケーブル成端作業
切り出しが終わった後は、LANケーブルの成端作業です!
Cat5eのケーブル作成は普段成端することがあるので大丈夫だと思っていたのですが、なかなか奥まで芯線を通すことができず一発目のケーブルテストで不合格をいただきました。今回ケーブルのテストを行った機器はFLUKEさんのDSX2-8000 ケーブルアナライザーを使用しました。

そして、今回の目玉は……Cat6AのLANケーブルです!

自分はCat6A成端のハンズオンには参加できなかったのですが、1つだけ成端することができました。 Cat5eは皮膜の数が違うだけでなく、芯線の硬さも違うのですね……!なかなか芯線を通す穴に通すことができず、ひとつ成端するのに1時間以上かかりました。 成端後にフルーク試験にかけて品質合格した時はとても嬉しかったです。
チーム内では成端する前に通す部品を通し忘れ、成端した後にあー!!!!と悲鳴が上がる、どちらが早く成端できるか競争する等和気あいあいとした雰囲気で楽しく成端することができました。
会場設営!(07/29)
配線作業
ピット作業
今回の会場配線にはケーブルピットがあり、会場床下の配管等がある部屋からLANケーブルを通す作業がありました。自分は別の作業のためお手伝いできませんでしたが、後日写真を拝見させていただいて、会場床下にこんな空間があるのだと驚きました。

また、人が入れない大きさのピットもあり、こちらは通線ワイヤーを使用してLANケーブルを通してゆきます。通すときに配管内で引っかからないように作業をするらしいのですが、こちらも自分の作業が終わるころには終了していて作業現場を見ることができませんでした!残念です!!苦し紛れですが通線作業時に使用していた道具を紹介します。

地上作業
地上での配線作業ではLANケーブルを養生テープで固定、ケーブルプロテクターでLANケーブルを保護する等の作業を行いました。床に配線することが今までなかったので、何気に初めて養生作業を行いました。ケーブルプロテクターはプロテクターといわれるだけあって、かなり厚く会期中は躓く方が多かったようですが、尚更ケーブルプロテクターで覆っていて良かったな~とチームで会話がありました。

前日の作業は他のチームもCableチームも作業の山場!という感じで社会人は22時まで居残り作業でした。突貫工事の現場のようで楽しかったです。
会期中(7/30-8/1)
初日に主電源が落ちるトラブルがありつつも、NOCとしては安定したネットワークが提供できました! 主電源が落ちる瞬間は、マイクロDCに搭載されているUPSから心電図の音が止まる時のような音がして驚きました。主電源が落ちることはめったにない(起きてほしくない)ことなので、止まる瞬間はUPSからこんな音が鳴るのかと良い体験になりました。
トラブルのあった主電源装置は床に置いてありうっかり接触しまいそうな状態だったので、装置を段ボールで保護し、更にトラテープ(黄色と黒の縞々テープ!)で自己主張を最大限に引き出し周りの人が間違えて触れないように手を加えました。

会期中は各々気になるプログラムを見に行ったり、NOCツアーやBoFの準備をしたりと好きなように過ごすことができました。 NOC部屋では常に監視や異常発生時のために待機する人が残っていました。
撤収
JANOG56の閉会式が始まる前から、使用しなくなった会場の撤収作業が始まります。 各会場に配線しているLANケーブルをひたすらかき集めてNOC部屋に運び、運び込んだNOC部屋でひたすら8の字巻きに巻き直し、郵送する段ボールに詰める等の作業を行いました。
撤収作業は会場貸切時間との勝負でしたので、撤収時の写真は一つもありません!写真を撮る暇もないほど皆一生懸命撤収作業をしていました。
懇親会
チームの懇親会から、JANOGの懇親会、そしてNOCチームの懇親会と沢山開催され、多くの方と交流することができました。 学生さんが帰った後のオフレコや、同業者の方の難しいお話などをお酒を交えながら聞くことができ、とても勉強になりました。 特に公式の懇親会は島根特産の出雲そばやしじみ汁、更にローストビーフやお寿司に日本酒等!で酒池肉林状態でした。 弊社内で飲み会が行われることは基本無く、名刺交換を交えながらとても楽しい体験になりました。
まとめ
一週間の長期出張で体調的にも精神的にもしんどいかな、と思っていましたが全然そんなことは無く!始終楽しく様々なことを学ぶことができました。 Cableチームでは普段の業務では触ることの無い長さのLANケーブルを成端、敷設することができました。 また、NOC活動を通じて皆で協力してひとつのネットワークを構築する貴重な体験をすることができ、良い学びになりました。
今回自分はCableチームとして参加しましたが、他のチームもNOCツアーで使用していた資料を公開していますので、ご覧いただくと全体でどのような作業をしていたのかがわかりやすいと思います。 bakuchiku.sunolab.net
倍率が高くなると自分が参加しにくくなるのであまり言いたくはありませんが、様々なことを学ぶことができる良い機会ですのでJANOG開催時はぜひぜひNOCスタッフに応募してみてください!
最後にJANOG56、BAKUCHIKUチームの方!最後までありがとうございました!!沢山のことを学ぶことができました。またお会いしましたら飲みましょう!
