シナプス技術者ブログ

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業界未経験がサービスシステム運用課に所属して最初につまずいたこと

こんにちは。サービスシステム運用課の鶴田です。主にネットワークに関する業務に従事しています。

この業界に入って2年目になりますが、まだ技術的に十分に語れるほどの実力はありませんので、今回は全く別の業種から未経験でネットワーク業界に入った私が、最初につまずいた「初歩中の初歩」についてお話しします。

導入

私は2001年生まれです。総務省の資料によれば、ちょうどそのころはインターネットの普及が一段落した時期にあたります。また、2001年にはNTTドコモさんがFOMA(3G回線の先駆け。2G回線のテキストメッセージと音声通話に加えweb閲覧や映像通話、オンラインゲームができるようになる)を開始しました。幼い頃はガラケーをよく見かけましたが、学生になると周囲がガラケーからスマホへ買い替えるか、初めからスマホを契約するようになりました。こうした変化を身近に見て、通信技術の進化の速さを実感しています。

出典:「インターネットの普及の推移と主要なコミュニケーションサービスの開始時期」(総務省)

そもそもネットワークって何?

就職活動の末、地元のISP事業者であるシナプスに入社しました。入社時は「ISPって何?」というような状態だったので、通信やネットワーク、業界の仕組みを学ぶことから始まりました。入社後、まず最初に教わったのが「ネットワークとは何か」です。

私にとってネットは「Wi‑Fiをつなげば使える」「ルーターのSSIDとパスワードをスマホに入れれば繋がる」程度のものでした。スマホがネットにつながるまでにどのように情報が流れ、どのような事業者や設備が関わっているのかは知りませんでした。学校の授業で触れていたかもしれませんが、情報リテラシーの授業程度の記憶しかありません。

入社して学ぶうちに、ほとんどの機器が物理的につながっていることが分かりました。家から伸びる線は電柱につながり、その先で通信業者に集められ、さらに業者同士がつながることで通信が成り立っています。経路には海底ケーブルや地中ケーブル、電柱の架空ケーブルなど様々な種類があり、どこかが切断されると通信ができなくなってしまう、ということが実感を持って納得できました。

ネットワークについては大まかに理解できたので、次に私が最初に混乱した機器について整理します。

混乱した機器たち

入社後に教わった最初の機器はONU、ルーター、サーバー、スイッチなどです。聞き慣れた名前もあれば初めて見るものもあり、最初は区別がつきませんでした。以下に私の感想と学んだことをまとめます。

機器の具体例としてメーカーさんの製品ページを貼っています。

ONU

感想:見たことも聞いたこともない機器でした。自宅のWi‑Fiが不安定なときにコンセントを抜いて差し直す機器の先にあったのかもしれません。

説明:正式名称は Optical Network Unit(光回線終端装置)。光ファイバーで届く光信号を宅内で使える電気信号(0と1のデジタル信号)に変換する装置です。住宅向けにプロバイダ等から貸与されることが多く、光回線の入口に設置されます。長距離伝送には光が適しているため、屋内の機器と外部の光回線との変換を担います。

ONU(左)光ファイバーケーブル2芯(右)

ルーター

感想:家庭でよく見るやつ(黒い箱でWi‑Fiのアンテナが付いているもの)をイメージしていましたが、業務用は形が大きく異なり、同じ「ルーター」でも機能差が大きいと感じました。

説明:異なるネットワーク同士(例:家庭内ネットワーク ⇔ インターネット)をつなぎ、経路を決める機器です。家庭用と業務用で機能が大きく異なります。

家庭用:NAT(ネットワークアドレス変換)やDHCP、無線AP)アクセスポイント)が一体になっている製品が多く、複数の端末を簡単に接続できるように設計されています。

業務用:ルーティング性能、セキュリティ(ファイアウォール)、VPN、監視・ログ機能など管理機能が充実しており、大規模なトラフィックや厳格な管理が求められる環境で使われます。

www.buffalo.jp network.yamaha.com

サーバー

感想:「ゲームサーバー」「鯖落ち」などの言葉は聞いたことがありましたが、実機を初めて見たときはスイッチと何が違うのか分かりませんでした。

説明:サーバーはサービスを提供するための機器(あるいはその役割を果たすシステム)です。大量のデータを保管・配信するために大量のHDDや高性能なCPUを備えていることが多いです。役割によって「メールサーバー」「ファイルサーバー」「DNSサーバー」「Webサーバー」などと呼ばれます。物理サーバーのほか仮想化やクラウドを使って1台の物理機上で複数のサーバーを運用することも一般的です。また、形もラック型、タワー型、エッジ型等多様です。

HDD

www.lenovo.com

スイッチ

感想:ケーブルを差すところがたくさん付いている、ケーブルが沢山接続されている、初めて見た機器。サーバーと似ている気がしました(サイズのみ)。

説明:スイッチは同一ネットワーク内で複数の機器を接続し、通信の分岐や集約を行う機器です。ルーターのLANポート数だけでは接続しきれない場合、スイッチを間に挟んで多数の端末やサーバーをまとめて接続します。例えば、100台のサーバーを1つのルーターに接続しようと思うと、(ルーターのポート数的に)なかなか難しいものがあります。そこで間にスイッチを挟むことでケーブルの集約と管理が行われるようになります。

https://www.fs.com/jp/c/switches-4222www.fs.com

まとめ

入社して間もない頃に私が混乱した点をまとめました。機器について改めて振り返ることで自分の頭の整理になりました。調べると、ひとつ分からなかったことが更に複数の疑問を生み、その先でも新たな疑問が出てくる――というのは今も続いています。今回の記事を作る中でも「デジタル信号の反対はアナログ信号……アナログ信号って何だっけ?」と寄り道して調べ直したり、家にLANの差し口はあるけれど光コンセントは見たことがないなと気づいたりして、調べる楽しさを改めて感じました。

技術部のミーティングでは「今どきのルーターは多機能すぎて若い人にはイメージしづらい」という意見も出て、通信の変遷を経験していないと身近に感じにくいのかもしれないと思いました。まだまだ学ぶことは多いですが、日々精進していきます。今後も学んだことを少しずつ共有していければと思います。