シナプス技術者ブログ

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ITパスポート

こんにちは、システム開発課の田㞍です。

ITパスポートを受験する機会をいただき、勉強と試験を終えて合格することができましたので、ITパスポートについて紹介したいと思います。

www3.jitec.ipa.go.jp

ITパスポートとは

情報処理推進機構 (IPA:Information-technology Promotion Agency, Japan)が実施している情報処理技術者試験の一区分で、「ITに関する基礎知識があることが証明できる」国家試験です。下記の試験区分一覧にある国家試験の中では入門レベルで、比較的取得しやすい試験となっています。
主な対象者は社会人ですが、受験資格の定めは特になく、年齢に関係なくどなたでも受験することが可能です。

情報処理推進機構(IPA)試験区分一覧

引用元のURL https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html

受験者データ

社会人・学生の割合

対象を社会人としていることもあり、受験者数は社会人が7割を占めています。一方、学生も3割弱受験している状況で、これだけ学生も受験しているのであれば、自分も学生時代に挑戦をしていたらよかったなと思いました。

ITパスポート公式サイト 応募者データ

引用元のURL https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/result.html

IT系・非IT系企業の割合

試験名に「IT」という言葉がありますので、受験者はIT系企業が多いと思いきや、IT系企業の割合は2割程度で、非IT系企業が8割弱占めていることに驚きました。世の中のITへの関心が高まっている表れかなと改めて感じました。

ITパスポート公式サイト 応募者データ

引用元のURL https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/result.html

出題範囲

出題範囲は、以下の通りです。

ストラテジ系とは

企業活動や法務、経営戦略、システム戦略といった経営全般に関する問題

マネジメント系とは

システム開発やソフトウェア開発プロジェクトのマネジメント方法といったIT管理に関する問題

テクノロジ系とは

ITの基礎となる数学、PCの仕組み、ネットワーク、セキュリティといったIT技術に関する問題

試験概要

試験概要は、以下の通りです。

試験時間・問題数

試験時間は、120分で100問出題されます。早く終わった場合は、途中退席が可能です。

出題形式

CBT方式とは、記述式の問題ではなく、パソコンで解答する方式です。
ITパスポートでは、4つの選択肢から1つを選ぶという形式でした。

受験料

2023年4月時点では、7,500円(税込み)です。
因みに2021年度までは、5,700円(税込み)だったそうです。今後も値上げされることがあるかもしれませんので、受験を考えられている方は、早めの行動をおすすめします。

合格点

総合評価点が 600 点以上かつ各分野で 300 点以上の得点が必要になります。

合格率

直近の過去10 年間の受験者数・合格者数・合格率を下記にまとめました。
合格率は50%前後で、2人に1人は合格をしています。

ITパスポート公式サイト 統計情報

引用元のURL https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pdf/statistics/202301_ip_toukei.pdf

ITパスポート取得のメリット

国家資格であること

ITパスポートは、ITの基礎知識があることを公的に証明でき、認知度が高いため、信頼度アップが期待できそうです。また、資格は一生保証されます。

IT系の基礎知識が身につく

ITとはどのようなものか、仕組みなど、ITの幅広い基礎知識を体系的に身につけることができます。IT化の進んでいる現代で仕事、プライベートともに活かせる機会がありそうです。

IT系の知識だけでなく幅広いビジネスの基礎も学べる

ITパスポートでは、IT関連の知識だけが問われる試験ではないので、勉強を通して経営戦略やリスクマネジメント、財務に関する知識など、ビジネスの成功に必要な基礎知識を身つけることもできます。

学習について

私が行った勉強の流れを紹介したいと思います。
紹介と言っても、ありきたりな内容になっていますので、あくまでも参考にしていただけましたら幸いです。
なお、ITパスポートの勉強方法については、インターネットに良い情報がたくさん上がっていますので、挑戦をする際は、勉強を始める前に色々なサイトを確認することをおすすめします。
以下が私が行った勉強の流れです。

参考書紹介

私は、上記リンクの参考書で学習をしました。
おすすめ点としては以下になります。

  • フルカラーで見やすい
  • イラストや図が多く、分かりやすい
  • 答えを隠せる赤シート付き
  • 教科書と問題集がセパレートでき、往復がしやすくストレス軽減
  • 専用のアプリがあり、自分の勉強進捗を把握できる
  • アプリで隙間時間も簡単に学習できる

過去問題紹介

IT パスポート試験ドットコム 過去問道場

過去問の中からランダムに出題する完全解説付きのWeb問題集です。
私は、過去問題集は購入せず、こちらのサイトで過去問を解いて、問題に慣れました。
解説が丁寧で、イラストや図があったりと分かりやすく、とてもおすすめです。

ITパスポート試験ドットコム 過去問道場

引用元のURL https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php

公式サイト 過去問題

ITパスポートの公式サイトで過去の問題と解答のpdfファイルをダウンロードすることができます。
解説はありませんが、腕試しとしての活用におすすめします。

ITパスポート公式サイト 過去問

引用元のURL https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html

最後に

  • 入門レベルとはいえ、国家資格を取得できた達成感は気持ちがよかったです。

  • たまに聞くけど意味が分からない単語などを理解することができました。

  • ITパスポートの勉強を通じて、技術系の勉強だけでなく、ストラテジ系(経営全般)の基礎知識も知ることができました。

  • ITパスポートで問われるのは基礎知識までなので、専門性を身に付けたい場合は、もっと上位の資格試験を勉強する必要があると感じました。

興味が湧いた方は是非挑戦してみてください!