シナプス技術者ブログ

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AI検索エンジン Phind

こんにちは、システム開発課の田㞍です。

去年ChatGPTを知って以来、普段の業務で調べものをするには、AIサービスが不可欠となっています。
これまでは、ChatGPTを愛用してきましたが、ここ1、2か月はPhindを試してみて、個人的に使いやすいと感じています。
まだ使ったことがない方もいらっしゃると思いますので、簡単ではありますが紹介させていただきたいと思います。

Phindとは

  • Phindは、コーディングに特化して学習させた開発者向けのAI検索エンジンです
  • FacebookやInstagramを運営するMetaがリリースした大規模言語モデル(LLM)Code Llamaをベースにチューニングされています
  • コーディングにおいてGPT-4を上回るとされているようです

    参考リンク gigazine.net

  • サービスのデフォルトモデルは、Phind Instant(2024年5月9日時点)

    • 有料プランでは、以下のモデルを利用できます
      • Phind-70B (ChatGPT-4を上回るとされているモデル)
      • GPT-4(OpenAI)
      • Claude Opus(Anthropic)

Phindのよさ

  • 無料で使用できます(ログインが必要)
  • インターネットから情報を引き出し、常に最新の状態で検索できます
  • 回答の出典元となっているサイトが表示されます
    • 詳しく調べたい場合に直接サイトに飛ぶことができます
  • 検索したページの共有が可能です
  • コーディングに無関係な質問にも最新内容で回答してくれます
  • VScodeの拡張機能が優秀です

Web版のPhind

Web版は簡単に使用できますので是非、実際に質問してみてください。

手順はこちらをクリック

  1. Phind検索ページへアクセスします

  2. 右上のSign Inをクリックします

  3. アカウントを作成してログインします

    アカウントの作成は、以下画像のようにGoogleアカウントGitHubアカウントEメールアドレスで作成可能です。

  4. 右上にアカウントが表示されていたら検索可能な状態です

VScodeの拡張機能

次にVScodeの拡張機能Phind.com - Chat with your Codebase について紹介したいと思います。
こちらの拡張機能は、既存のコードを基に質問でき、とても優秀です。

marketplace.visualstudio.com

インストールとログイン

  1. VSCodeのMarketplaceからPhindと検索し、拡張機能をインストールします

  2. 左側のツールバーに表示されたアイコンをクリック後、Sign inをクリックするとログインできます

基本的な使い方

コマンド 動作
Ctrl/Cmd + I Phindを開く
Ctrl/Cmd + Shift + I 選択範囲の質問をする
Ctrl/Cmd + Shift + M 選択範囲をPhindの出力に書き換える
Ctrl/Cmd + Shift + L ターミナルの出力について質問する
Ctrl/Cmd + J Phindを閉じる

使い方の詳細はこちらをクリック Ctrl/Cmd + I
Ctrl/Cmd + IでPhindが開きます

Ctrl/Cmd + Shift + I
Ctrl/Cmd + Shift + Iは、選択した範囲のコードについて質問ができます。
以下画像のParseYearMonthメソッドの部分を選択し Ctrl/Cmd + Shift + Iを押すと以下画像の赤枠のようにプロンプトに対象のコードが表示されます。 例えばここで「このメソッドの意味を教えてください。」と聞いてみると
詳細的に回答をしてくれます。

Ctrl/Cmd + Shift + M
Ctrl/Cmd + Shift + Mは、選択した範囲のコードをPhindの出力に書き換えることができます。
以下画像のDecreaseメソッドの部分を選択し Ctrl/Cmd + Shift + Mを押すと以下画像の赤枠の入力欄が表示されます。 入力欄に「引数で割引率を渡して、その割引率を反映した料金を返すメソッドに書き換えてください。」と聞いてみると このようにコードを書き換えてくれます。赤色が元のコードで緑色の部分がPhindの出力です。内容に問題がなければ、再度Ctrl/Cmd + Shift + Mを押すと書き換えが完了します。

Ctrl/Cmd + Shift + L
Ctrl/Cmd + Shift + Lは、ターミナルの出力結果について質問ができます。
以下画像のようにターミナルにエラーが出力されているときに Ctrl/Cmd + Shift + Lを押すと以下画像のようにエラー内容の説明と解決策を回答してくれます。 ただし、デフォルトですと英語で回答されるので、以下画像のように追加で「日本語で答えてください。」と入力すると、しっかりと日本語で返してくれます。

Ctrl/Cmd + J
Ctrl/Cmd + JでPhindを閉じます。

さいごに

  • 今回の拡張機能のようなものを業務で使用できるようになると、開発が快適になるのではないかと感じました
  • 将来的にプログラマーやシステムエンジニアなどの仕事も奪ってしまわれないかと怖さも感じます
  • 今後は、技術革新に合わせてAIを活用する仕事のやりかたなどを模索していく必要があると強く感じました

Phindを使ったことがない方やChatGPTしか使ったことがない方は、是非、ご自身でも使ってみてください!